蹴上インクラインの下を横断するためのトンネルです。らせん状にレンガが積まれており、渦を巻いているように見えます。北垣国道の揮ごうによる「陽気発処(ようきはっするところ)」、「雄観奇想(ゆうかんきそう)」の扁額があります。「陽気発処」とは、「集中して物事に挑めば何事でも成し遂げられる」という意味で、出典は、朱熹(しゅき)「朱子語類」です。「雄観奇想」とは、「見事なながめとすぐれた考えである」という意味です。歩いて通行することができ、明治時代の空気に触れることができます。