本日、国の文化審議会において、琵琶湖疏水の諸施設を国宝・重要文化財に新たに指定することについて、答申が出されました。
琵琶湖疏水は、明治23年の竣工以来、豊かな水の恵みで、京都市民の皆様のくらしを守り、まちの産業や文化を支えており、水道、水力発電、舟運、かんがい、庭園、防火用水等、総合的な役割を通じて、明治維新において衰退の危機に瀕した京都のまちの再生と発展を支えた都市基盤施設です。
今般の答申では、「西洋技術の習得過程にあった明治中期において、当時の土木技術の粋を集めて築かれ、世界的に高い評価を得た、類い希なる構造物であり、明治日本における都市基盤施設の金字塔である」と高い評価を受けました。
「重要文化財」として指定される施設は、大津市から京都市にかけて、24か所の施設で、そのうち、5か所が「国宝」として指定されることとなりました。今後、官報告示を経て、国宝・重要文化財(建造物)となる予定です。
琵琶湖疏水についての理解を深めることができる施設「琵琶湖疏水記念館」では、これら国宝・重要文化財に指定された諸施設の御紹介をしていますので、ぜひお越しください!