令和7年5月16日に開かれた、国の文化審議会において、琵琶湖疏水の諸施設を国宝・重要文化財に新たに指定することについて、答申が出されました。
琵琶湖疏水は、明治23年の竣工以来、豊かな水の恵みで、京都市民のくらしを守り、まちの産業や文化を支え続ける現役の運河であり、明治維新において衰退の危機に瀕した京都のまちと再生と発展を支えた都市基盤施設です。
今般の答申に当たっては、西洋技術の習得過程にあった明治中期において、当時の土木技術の粋を集めて築かれ、世界的に高い評価を得た類い希なる構造物であり、明治日本における都市基盤施設の金字塔であると高い評価を受けるとともに、近代の土木構造物としては、初めての国宝となります。